正規のED治療薬とは、お医者さんの診療を受けたうえで処方してもらうものに他なりません。
逆に言えば、インターネットや露店、ラブホテル、風俗施設などで流通しているものは、すべて非正規に流通しているものです。
当然ながら、ファイザー(バイアグラ)、バイエル薬品(レビトラ)、イーライリリー/日本新薬(シアリス)の製造販売元各社は関知しておらず、日本の厚生労働省が認可したものでもありません。
これら非正規品がはびこる理由としては、法律の抜け穴があるからです。
ある意味意外な事実ですが、個人でED治療薬を海外で購入し日本に持ち帰ってくること、あるいは正規の手続きを踏んでED治療薬を個人輸入すること、実はこれらはまったくの合法であり、なんら罪に問われることはありません。
ただしこれには「自己責任かつ個人使用を目的として」という但し書きがついています。
これらの品々を、不特定多数に転売することは違法です。「個人輸入」あるいは「個人輸入代行」と謳っているのは、実はほとんどがこの手口です。当然摘発対象となります。
そもそも日本の薬事法では、医薬品を扱う事業者に非常に強い責任を求めています。
その最もたるものが、医薬品を海外から「輸入」する場合でも、輸入業者には「医薬品製造販売業許可」という資格が必要になります。
実際に製造を行うのは海外のメーカーであったとしても、日本国内で流通させるという観点から輸入業者にも「製造販売業許可」が必要なのです。
当然ながら、個人輸入や個人輸入代行を謳ってED治療薬を販売している業者が、この資格を持っているとは到底考えられません。
その実態を如実に示しているのが、その手の業者でよく見かける「100mgのバイアグラ」を取り扱っているというアピールです。
日本では、厚生労働省に認可されているバイアグラは50mgと25mgなのに対して、アメリカ本国などでは100mgも正規認証されています。
希少価値を狙って100mgの取り扱いをことさらアピールしているのでしょうが、バイアグラはもちろん、レビトラも、シアリスも、医師の処方のもと正しい用量用法で摂取すべきものです。
「100mgだからより効果が出る」と考えるのは短絡的で浅はかとしか言いようがありません。
いずれにせよ、これら非正規品は100%偽物とは言い切れないものの、正しい効果や健康被害などに責任を負ってくれるわけではありません。
なかには「購入者の自己責任で服用すること」という、あきれた責任逃れの文言を記載しているケースさえあります。
医療機関へ出向く手間を惜しんで、これら非正規品に手を出すのは愚の骨頂です。